壁に取り付けたグレージュ色のCielフロートテレビボードと壁掛けテレビ。床から浮いた状態で壁面に固定されたフロートテレビボードの設置例

フロートテレビボードの取り付け|壁の下地から設置できるかを確かめる

テレビボード

壁に浮いたテレビボード。リビングの壁の前に立って、置いた姿を思い浮かべた方もいるでしょう。

寸法は測りました。それでも、注文の一歩手前で手が止まります。

止めているのは商品の側ではなく、壁の中の見えない部分ですね。

フロートテレビボードが付くかどうかを決めるのは、商品ではなく壁のほうです。そして壁の条件は、買う前に確かめられます。商品の図面を施工業者へ渡し、その壁で設置できるかを判断してもらう手順があるからです。

この記事で扱うのは、壁側の条件と、施工業者へ渡すもの・確認してもらうことの2つだけ。取り付け作業そのものは工務店や施工業者の仕事で、商品ページでもお客様ご自身での施工は控えるよう案内されています。数字と注意事項は、商品ページと商品画像の記載をそのまま使います(2026年9月23日時点)。

読み終えたときに手元に残るのは、問い合わせの前にそろえる1枚のリストです。実物を見ながら読み進めたい方は、河口家具製作所オンラインショップのテレビボード一覧を開いておいてください。

目次

フロートテレビボードが付くかどうかは、商品ではなく壁で決まる

フロートテレビボードとは、床に脚を置かず、壁に直接取り付けて使うテレビボードのことです。支えているのは床ではなく壁のほうですね。

カタログの寸法と重量を見ても、付くかどうかは分からない

商品ページで最初に見るのは、幅と奥行、それに重量でしょう。【Ciel】フロートテレビボード180cmはW1800×D314×H200で20kgと記載されています。【Ciel】フロートテレビボード200cmはW2000×D314×H200で22kgですね。

【Ciel】サイドボード【フロートタイプ】も同じ壁付けの仲間です。こちらはW1600またはW1200×D380×H800。重量は160サイズが約50kg、120サイズが約40kgと書かれています。

ここまではすべて商品の側の数字です。その重さを壁が受け止められるかどうかは、寸法欄には書かれていません。

本体の重さに、テレビや周辺機器の重さが加わります。合計を支えるのは、ビスが効いている壁の内側のほうですね。

壁の中の状態は、住んでいる人からは見えない

壁紙の上から眺めて、内側に何が入っているかを言い当てられる方は少ないでしょう。柱が通っているのか、板が入っているのか、外からは分かりません。

商品ページにも、設置する壁の材質や下地の状態により必要な部品が異なる、と書かれています。壁ごとに条件が違うことは、作って売っている側も前提にしているわけですね。

分からなくて当然です。見える人に見てもらう順番が、先にあるだけでしょう。

だから河口家具製作所は、購入前の確認をお願いしている

商品ページの注意事項には、こう書かれています。「お客様ご自身での施工はお控えください。ご購入前に必ず施工業者へ商品の図面等をお渡しいただき設置可能かご確認をお願い致します。」

買ったあとではなく、買う前の確認です。壁で決まる商品を扱う以上、この順番は入れ替えられません。

ここから先は、その確認を具体的に進める話になります。何を条件として伝え、何を判断してもらうのかを順に見ていきましょう。

河口家具製作所がお願いしている下地の条件

下地補強とは、仕上げ材の裏側に、荷重を受け止める板や部材を入れておくことです。壁の内側で支える準備をしておく工事ですね。

12mm以上の合板(JAS規格)またはコンパネで補強する

フロートテレビボードの取り付けに必要な壁の下地補強を示した断面図解。補強のない壁と、仕上げ材の裏に12mm以上の合板(JAS規格)またはコンパネを入れた壁の比較
商品画像に書かれている条件は、12mm以上の合板(JAS規格)またはコンパネによる下地補強です。補強が入る範囲と取り付けたい位置が重なるかどうかで、付くかどうかが決まります。

商品画像の施工欄には、条件がはっきり書かれています。「壁の補強は12mm以上の合板(JAS規格)またはコンパネにて下地補強が必要となります。」

同じ一文は、2026年9月に公開されたサイドボードのフロートタイプの商品画像にもあります。フロートの3商品に共通する条件ですね。

この文の値打ちは、そのまま施工業者へ渡せるところにあります。読み手が意味を判断する必要はなく、判断できる相手に通じる言葉になっているでしょう。

補強の箇所によっては、取り付けができないこともある

同じ施工欄には、続けてこうあります。「また補強の箇所によっては取り付けができない場合もございます」

補強が入っていても、位置が合わなければ希望の場所には付きません。確認するのは、補強の有無と補強の範囲の2つですね。

新築の図面に下地補強と書き込まれていても、範囲までは読み取れないことがあるでしょう。どの高さに、どれだけの幅で入っているか。そこまで聞いておくと、あとから位置を動かす話になりにくくなるでしょう。

取り付けは工務店・施工業者へ依頼する

「フロートテレビボードの取り付けは必ず工務店様や施工業者様へご依頼をお願い致します。」商品画像の取り付け欄にある一文です。

壁や躯体への施工と工事を伴う商品である、とも書かれています。壁に穴を開ける作業は、家の構造に触れる作業でもあるでしょう。

届いたその日に取り付けられる商品ではない点も、先に知っておきたいところ。商品画像の購入前チェック項目にも「テレビボードの設置は行わないため基本的に開梱のみでのお届けになります」とあります。

なお、施工後は保証の対象外になるとも明記されています。保証や同梱物といった商品側の制約は別の記事でまとめて扱いますので、ここでは壁の話を続けますね。

上にどれくらい載せられるかを、数字でお答えできない理由

ここで言う荷重とは、本体と上に置いたものの重さが、取り付け部を通して壁へかかる力のことです。

公称の耐荷重は掲載していない

フロートの3商品の商品ページを確認しましたが、耐荷重の公称値は記載されていません(2026年9月23日時点)。

伏せているわけではないでしょう。受け止める側の条件で変わる数字は、商品側だけでは決められないからです。

同じ一台でも、補強の入った壁とそうでない壁では前提が違います。何インチまでという形で答えられないのは、そのためですね。

商品ページが示しているのは、かけない重さの目安

代わりに書かれているのは、かけてはいけない重さのほうです。「基本的に、フロートテレビボードの上に重たいものを置いたり、相当の荷重をかけることはお控え下さい。事故や破損の原因になります。」

あわせて、体重50kgの人を例にした図が添えられています。座らない約40kg、支えない約25kg、掛けない約35kg、乗らない約50kg。いずれも、人がボードへ体重をかける場面を示した例示ですね。

これは耐荷重の公称値ではありません。載せてよい重さの上限として読める数字ではない、という点に気をつけてください。

テレビや機器の重さが気になる場合も、答えを出すのは壁の側です。機種と重量を控えて、下地の相談と一緒に施工業者へ伝えるのが確実でしょう。

あわせて、商品画像には「こちらの商品は、置き型のテレビには対応しておりません。」と明記されています。壁の条件が整っても前提が合わないことがありますので、商品側の制約は別の記事で確かめてください。

新築・リフォーム中か、建ててからかで確かめ方が変わる

後付けとは、住み始めたあとの壁へ新たに取り付けることです。壁を仕上げる前に補強を入れる場合とは、確かめられる情報の量が違います。

打ち合わせ中なら、壁を仕上げる前に補強を頼める

家を建てている途中、あるいはリフォームの打ち合わせ中なら、いちばん確かめやすい時期でしょう。壁を閉じる前に、この位置にこの範囲で補強を入れてほしいと伝えられます。

このとき、取り付けたい高さも一緒に決めておくと話が早いでしょう。高さの決め方はテレビボードのサイズと高さの選び方|部屋とソファに合う失敗しない一台にまとめてあります。打ち合わせの前に目を通しておくとよいでしょう。

配線の経路も、同じ打ち合わせで決まります。壁を閉じたあとでは動かせない部分ですね。

建ててからの後付けは、まず下地を調べてもらうところから

すでに仕上がった壁では、内側を開けずに確かめられる範囲が限られます。まず下地の状態を調べてもらい、補強の可否を判断してもらう順番になるでしょう。

補強が入っていなければ、先に補強の工事を入れられるかという話になります。工事の内容も費用も住宅ごとに違いますので、見積もりを含めて施工業者へ確認してください。

ここで大事なのは、調べてもらう前に商品を決め切らないことですね。壁の答えが先、商品の選択はそのあとです。

賃貸の場合は、壁に手を入れてよいかが先

賃貸では、壁に穴を開けてよいかどうかが最初の関門になります。貸主や管理会社の許可を取れるかを、商品を選ぶより前に確かめておきましょう。

許可の条件は物件ごとに違います。判断の材料を持っているのは契約の相手方ですので、自己判断で進めないほうが安全でしょう。

施工業者へ渡すもの、確認してもらうこと

購入前の設置可否確認とは、商品の図面と取り付けたい位置を施工業者へ渡し、その壁で成立するかを判断してもらうことです。

渡すのは商品の図面と、取り付けたい位置

渡すものは3つです。商品の図面や寸法が分かる資料、取り付けたい壁の位置と写真、そしてテレビを壁に掛けるかどうか。

寸法は商品ページの記載をそのまま使えます。180cmはW1800×D314×H200で20kg、200cmはW2000×D314×H200で22kg。サイドボードのフロートタイプなら、W1600またはW1200×D380×H800で約50kgと約40kgですね。

取り付けたい位置は、壁の写真に書き込んで渡すと伝わりやすくなるでしょう。壁の端からの距離と、床からのおおよその高さを添えておきましょう。

金具とビスは同梱されていない

見落としやすいのが部品です。商品ページには「※設置に必要な金具・ビス類は同梱しておりません。」と書かれています。

理由も添えられています。設置する壁の材質や下地の状態により必要な部品が異なるため、施工業者側で準備をお願いしたい、という説明ですね。

同梱しないのは手を抜いているからではありません。壁ごとに正解が変わるものを、あらかじめ1種類に決められないからでしょう。ここでも、決めているのは壁の側です。

壁の補強と配線の位置は、同じ打ち合わせで決める

商品画像には「専門業者と壁補強、配線位置等を確認いただき設置してください。」とあります。補強と配線は、同じ図面の上で決まる関係ですね。

コンセントやアンテナ端子の位置がボードの裏に隠れてしまうと、あとから手を入れにくくなります。配線の具体的な決め方や機器の置き場所は、別の記事で扱います。ここでは、同じ打ち合わせに含めることだけ押さえておいてください。

確認してもらうことを5つにまとめる

フロートテレビボードの取り付けを施工業者へ問い合わせるときのチェックリスト図解。渡すもの3点と確認してもらうこと5点を左右に並べた1枚
渡すものが3点、確認してもらうことが5点。この8つがそろえば、買う前に付くかどうかの答えが出ます。

ここまでの内容を、問い合わせ用のリストにまとめます。

  • 取り付けたい壁に下地補強が入っているか。入っていなければ12mm以上の合板(JAS規格)またはコンパネで補強できるか
  • 補強できる範囲と、取り付けたい位置・高さが重なるか
  • 金具とビスは同梱されないため、施工業者側で手配できるか
  • 取り付け高さと配線位置を、同じ打ち合わせで決められるか
  • 取り付けができないと判断された場合、どの方法なら成立するか

渡すものが3点、確認してもらうことが5点。この8つがそろえば、買う前に付くかどうかの答えが出ます。

取り付けられないと分かったときに、選べる道がある

ここで言う選べる道とは、補強の工事を先に入れる、取り付け位置を変える、床に置くタイプへ切り替えるの3つです。

補強を入れる工事ができるか聞いてみる

下地が入っていない壁でも、そこで話が終わるとは限りません。補強の工事を先に入れられるかどうかは、壁の構造によって変わるでしょう。

可否も内容も、実際に壁を見た施工業者でなければ判断できません。難しいと言われた場合は、その理由まで聞いておくと次の選択へ進みやすくなりますね。

位置を少しずらせば成立することがある

補強は入っているのに、希望の位置と重ならないこともあります。その場合は壁の中を変えるのではなく、掛ける場所のほうを動かす手が残っているかもしれません。

少し位置を移すだけで収まることもあるでしょう。ソファからの見え方は変わりますので、位置の候補を2つ用意して相談すると決めやすくなります。

床に置くタイプに切り替えるという選択

壁の条件が整わないと分かったときは、床に置くタイプへ切り替える道があります。置き型の強みは、壁を選ばないところでしょう。

引っ越し先でも使えますし、工事の段取りも要りません。ボードの下を掃除する手軽さは譲ることになりますが、そのぶん自分たちで決められる範囲が残るでしょう。

置き型の選び方はテレビボードのおすすめ6選!選び方とあわせてご紹介にまとめてあります。壁の答えが出なかった方は、置き型のほうから候補を探してみてください。

壁の条件がクリアできた場合も、フロートには買う前に知っておきたい制約が残っています。保証や同梱物、届き方といった商品側の話は、別の記事で続けますね。

フロートも置き型も、並んでいる売り場は同じです。条件がはっきりしたら、河口家具製作所オンラインショップのテレビボード一覧で候補を見比べてみてください。

よくある質問

フロートテレビボードの取り付けに、壁の下地補強は必要ですか

商品画像の施工欄には「壁の補強は12mm以上の合板(JAS規格)またはコンパネにて下地補強が必要となります。」と記載されています。補強のない壁へそのまま取り付ける前提にはなっていません。すでに補強が入っている場合も、その範囲と取り付けたい位置が重なるかを施工業者へ確認してください。

フロートテレビボードは、建ててからでも後付けできますか

後付けできるかどうかは壁の状態によって変わります。仕上がった壁は内側を開けずに確かめられる範囲が限られますので、まず下地の状態を施工業者に調べてもらう順番になります。補強が入っていない場合は、補強の工事を先に入れられるかを含めて相談しましょう。

賃貸の部屋にフロートテレビボードを取り付けられますか

壁への施工と工事を伴うため、貸主や管理会社の許可が前提になります。許可の条件は物件ごとに違いますので、商品を選ぶ前に確かめておきましょう。許可を得られない場合は、床に置くタイプが現実的な候補になるでしょう。

フロートテレビボードの耐荷重はどれくらいですか

商品ページに耐荷重の公称値は記載されていません(2026年9月23日時点)。受け止める側の壁と下地の条件で変わるためです。商品画像にあるのは、体重50kgの人を例にした荷重の図だけ。座らない約40kg、支えない約25kg、掛けない約35kg、乗らない約50kgの4つは、上限値ではなく荷重の例ですね。

フロートテレビボードの取り付け方を調べれば、自分で施工できますか

商品ページには「お客様ご自身での施工はお控えください。」と明記されています。壁や躯体への施工と工事を伴う商品ですので、取り付けは工務店や施工業者へご依頼ください。施工後の返品・交換修理は受け付けておらず、保証期間内でも施工後は保証対象外になると記載されています。

まとめ|買う前に確かめれば、あとから困らない

フロートテレビボードが付くかどうかは、商品ではなく壁で決まります。そして壁の条件は、買う前に確かめられます。

手元にそろえるのは、渡すもの3点です。

  • 商品の図面や寸法が分かる資料(幅・奥行・高さ・重量)
  • 取り付けたい壁の写真と、位置・高さの希望
  • テレビを壁に掛けるかどうか

確認してもらうことは5つでしたね。

  • 下地補強の有無
  • 補強の範囲と、取り付けたい位置の重なり
  • 金具とビスの手配
  • 取り付け高さと配線位置を決める打ち合わせ
  • 取り付けができない場合の代わりの方法

進める順番も置いておきます。壁の条件を確かめ、図面を渡して設置可否を判断してもらい、位置と配線を決めて、そのうえで購入する。この並びを崩さなければ、届いてから困ることはないでしょう。

壁の答えが出れば、残るのは色とサイズの話だけ。河口家具製作所オンラインショップのテレビボード一覧で候補を見比べてみてください。幅で迷ったときは、【Ciel】フロートテレビボード180cmの寸法欄から見ると決めやすいでしょう。

壁に浮いた一台が、夕方のリビングをすこし軽やかにしてくれるはずですね。

河口家具製作所について

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