カップボードとキッチンボードを解説する河口家具製作所の記事アイキャッチ画像
カップボード・キッチンボード・食器棚の違い|河口家具製作所

カップボード・キッチンボード・食器棚の違い|河口家具製作所

キッチンボード

新しい住まいのキッチンに置く一台を探し始めたとき、「カップボード」「キッチンボード」「食器棚」という似た言葉が次々と出てきます。結局どれを選べばいいのか分からなくなる。そんな経験はないでしょうか。

想像してみてください。新築マンションへの入居を控えた、30代の共働きのご夫婦。内見でモデルルームを歩きながら、設備担当者の説明を聞いています。「こちらにカップボードを置かれる方が多いです」。帰宅して通販サイトを開くと、同じような収納家具が「キッチンボード」と書かれていたり「食器棚」と書かれていたり。どれも似た見た目なのに名前が違う。共働きで時間も限られるなか、用語の整理だけで夜が更けていく、というのはよくある話です。

結論からお伝えします。この3つは厳密に線引きされた別物ではなく、重なり合う部分の多い呼び名です。違いを整理する鍵は、「どこに置くか」「何を収納するか」「作業台を兼ねるか」の3点。ここさえ押さえれば、ご自宅のキッチンに合う一台が見えてきます。本稿では福岡県大川市で1959年から家具をつくり続けてきた河口家具製作所が、職人の視点で3つの言葉の違いと選び方を整理していきます。まずは収納家具の全体像を眺めたい方は、キッチンボード・カップボードの一覧を眺めてみるところから始めてみてください。

カップボード・キッチンボード・食器棚の基本定義

カップボードとは、キッチンに置いて食器・調理家電・調味料などを収納する背の高い収納家具を指します。キッチンボードとは、ほぼ同じ意味で使われる収納家具で、家電収納スペースを備えたものを指すことが多い言葉です。食器棚とは、その名のとおり食器の収納を主目的にした収納家具を指します。

カップボード・キッチンボード・食器棚の違い比較図を解説した図解(カップボード違い)
カップボード・キッチンボード・食器棚の違い比較図を解説した図解(カップボード違い)

呼び名が複数あるのには理由があります。家具業界では昔から地域やメーカーごとに呼称が分かれてきました。同じ商品が販売店によって「カップボード」と表記されたり「キッチンボード」と書かれたりするのは、そのためです。河口家具製作所の商品ページでも、一つの商品に「キッチンボード」「食器棚」「カップボード」の言葉を併記しています。それだけ三者が近い関係にある、という証でもありますね。

混乱しやすいのは当然です。家具を頻繁に買い替えるものではありませんから、用語に馴染みがないのは知らなくて当たり前のこと。大切なのは言葉の正解を当てることではなく、ご自宅のキッチンで何を収納したいかを起点に考えることでしょう。

カップボードという言葉の成り立ち

カップボードは英語の「cupboard」に由来します。本来はカップや食器をしまう戸棚という意味ですが、日本のキッチンでは炊飯器や電子レンジといった調理家電まで含めて収納する家具の総称として広がりました。背の高い箱物で、上段に扉付き収納、中段に家電を置くオープンスペース、下段に引き出しやダストワゴンを備える構成が一般的です。

キッチンボードという言葉が指すもの

キッチンボードは、カップボードのなかでも家電収納スペースを持つタイプを指して使われる傾向があります。とはいえ両者の境界はあいまいで、同じ家具を両方の名前で呼ぶことも珍しくありません。「キッチンボードとは何か」を厳密に定義するより、家電を置きたいかどうかで考えたほうが実用的でしょう。

3用語は何がどう違うのか

3用語の違いは厳密な区分ではなく、機能・置く場所・サイズ感の重なりの大きい呼び分けです。線引きを覚えるより、それぞれが得意とする役割で捉えると整理しやすくなります。

機能の面から見てみましょう。食器棚は食器収納が中心で、扉付きの棚やガラス戸を備えたタイプが多くあります。一方でカップボード・キッチンボードは、食器に加えて炊飯器・電子レンジ・トースターといった家電の指定席を持つことが特徴です。蒸気の出る家電のために、引き出して使えるスライド棚を備えたものもありますね。

置く場所で考えると、いずれもキッチンの壁面に沿って設置するのが基本です。冷蔵庫の隣やシンクの背面に置き、調理の動線を短くする役割を担います。新築マンションのキッチンであれば、あらかじめ収納家具を想定したスペースが用意されていることも多いでしょう。

サイズ感については、幅60cm程度のコンパクトなものから、幅180cmを超える大型まで幅広く展開されています。河口家具製作所の商品で見ると、FOGGYのキッチンボードは幅60cmと幅120cm。Toneのキッチンボードは幅164cmと幅184cmと、暮らしの規模に応じた選択肢があります。共働きで食器も家電も多いご家庭なら、ある程度の幅を確保しておくと後悔が少ないかもしれません。

言葉の違いに振り回されず、まずは実物の収納構成を見比べてみるのが近道です。気になる方はキッチンボード・カップボードの収納構成を見比べてみるところから、ご自宅に合う一台を絞り込んでみてください。

ダイニングボード・キャビネットとの関係

ダイニングボードとは、ダイニング側に置いて食器や生活用品を収納する家具を指し、キッチンボードと構造はほぼ同じものです。キャビネットとは、収納全般を指す広い言葉で、食器棚やカップボードもキャビネットの一種に含まれます。

ダイニングボードとキッチンボードの違いは、置く場所のニュアンスにあります。キッチン側に置けばキッチンボード、ダイニング側に置けばダイニングボードと呼ばれる、というくらいの感覚です。河口家具製作所のBUMPシリーズやDORFシリーズは「ダイニングボード」「キッチンボード」「食器棚」を併記しており、どちらの空間にも馴染むよう設計されています。間取りに応じて呼び方が変わるだけ、と考えていただいて差し支えありません。

食器棚とキャビネットの関係も整理しておきましょう。キャビネットはもともと「戸棚」を意味する広い言葉です。食器を収めれば食器棚、本を収めれば本棚やブックキャビネットと呼ばれるように、用途で呼び名が枝分かれします。河口家具製作所のGENEシリーズやRE.シリーズは「キャビネット」という名前ですが、キッチンで食器や家電を収納する家具として設計されています。つまりキャビネットという名前でも、中身はカップボードや食器棚として十分に使えるわけですね。

言葉が多くて戸惑うかもしれませんが、どれもキッチン周りの収納家具という大きな括りのなかにあります。名前の違いは入り口にすぎず、本当に見るべきは収納したいものと置く場所だと覚えておけば十分でしょう。

用途別のおすすめタイプ

用途で選ぶと、3用語の違いに悩まずに自分に合う一台へたどり着けます。収納したいものを起点に、家電収納重視・食器収納重視・作業台兼用の3タイプから考えてみましょう。

家電収納を重視するご家庭には、家電スペースとスライド棚を備えたキッチンボードタイプが向いています。炊飯器・電子レンジ・トースター・電気ケトルと、共働き世帯ほど時短家電が増えていくもの。蒸気を逃がすスライド棚があると、炊飯器を引き出して使えて天板が傷みにくくなります。家電の指定席が決まると、朝の支度の動きがぐっと滑らかになるでしょう。

食器収納を重視するなら、扉付きの棚やガラス戸を中心にしたタイプが使いやすいでしょう。来客用の器やグラスをきれいに見せながらしまいたい方には、ガラス戸越しに中身が見える構成が映えます。毎日使う普段使いの食器は手の届く中段に、出番の少ない大皿は上段にと、高さで使い分けると朝の食卓の支度が楽になりますね。

作業台を兼ねたい場合は、天板を広く取ったキッチンカウンタータイプが候補に入ります。配膳の一時置きや、調理家電を並べる台として使える高さに設計されています。家電を多く置きたい方や、天板でちょっとした作業をしたい方は、こうしたタイプも比較対象になるでしょう。機構ごとの使い勝手については『キッチンカウンターは引き出し・観音・ソフトクローズで使い勝手が決まる|機能で選ぶ家事動線設計』で詳しく解説しています。

選び方の5つの判断軸

カップボード・キッチンボード・食器棚を選ぶときの判断軸は、サイズ・素材・自由度・産地・デザインの5つに整理できます。この順に検討していくと、迷いが減って一台に絞り込めるでしょう。

カップボード選び方の5判断軸チャートを解説した図解(カップボード違い)
カップボード選び方の5判断軸チャートを解説した図解(カップボード違い)

判断軸1 サイズ

まず確認したいのが、置く場所の幅・奥行・高さです。新築マンションのキッチンは収納家具のスペースが決まっていることが多く、数センチの違いで入る入らないが変わってきます。幅は壁から壁までを測り、両側に数センチの余裕を見ておくと安心です。奥行は通路の広さと、扉や引き出しを開けたときの張り出しまで考えに入れましょう。幅・奥行・高さで何cmを選べばよいか具体的に決めたい方は『カップボードのサイズ選び|幅120/140/160/180cm・奥行・高さの3軸で家のキッチンに合う1台を見つける』をご覧ください。

判断軸2 素材

天板と本体の素材も使い勝手を左右します。汚れを拭き取りやすい表面か、傷が目立ちにくい色柄か。河口家具製作所はアイカ工業のメラミン素材をいち早く採用してきた経緯があり、淡色グレージュやトープを基調にした色設計を得意としています。日々の手入れのしやすさと、キッチンに馴染む色味の両立は、長く使ううえで効いてくる部分でしょう。

判断軸3 自由度(既製品かオーダーか)

既製品の幅や色がどうしても合わない場合、オーダーやセミオーダーという選択肢があります。設置スペースが特殊な間取りや、キッチンの色味にぴったり合わせたいときに頼りになる方法です。詳しくは『オーダー・セミオーダーカップボードの作り方|河口家具の自社工場で叶うサイズ・色・素材のフルカスタム』で河口家具の仕組みを解説しています。自社工場を持つメーカーだからこそ叶うカスタムの幅があります。

判断軸4 産地・メーカー

長く使う家具だからこそ、つくり手の信頼性も判断材料になります。保証年数・修理対応・部材の交換しやすさは、メーカーの製造体制によって差が出る部分です。産地と販売元の信頼性で選びたい方は『国産・日本製カップボードの選び方|大川家具メーカーが教える品質基準と長く使うための判断軸』で品質基準のチェック項目を確認してください。同じ判断軸はダイニングテーブル選びでも使えますので、『国産・日本製ダイニングテーブルの選び方|大川家具メーカーが教えるチェックポイント』もあわせて参考になるでしょう。

判断軸5 デザイン

最後に、キッチン全体との調和です。床・壁・キッチン本体の色とどう合わせるかで、空間の印象は大きく変わります。色・素材・配置でキッチン全体の印象を整えたい方は『おしゃれなカップボードのコーディネート実例|キッチンに馴染む色・素材・配置のコツ』もあわせてご覧ください。見た目の好みは後回しにされがちですが、毎日目にする場所だからこそ最後まで妥協したくない軸ですね。

河口家具のカップボード・キッチンボードシリーズ

河口家具製作所が福岡県大川市の自社工場で製造する代表的なシリーズは、FOGGY・GENE・Tone・BUMPの4つです。淡色インテリアの先駆けとして培ってきた色設計と、設計から塗装・出荷までを一つの工場で手がける一貫体制が、これらのシリーズの土台になっています。

河口家具キッチンボードのサイズ目安図を解説した図解(カップボード違い)
河口家具キッチンボードのサイズ目安図を解説した図解(カップボード違い)

FOGGYシリーズは、淡色グレージュ基調の落ち着いたキッチンボードです。【FOGGY】キッチンボード 120cmは¥178,200で、食器も家電もまとめて収めたいご家庭の定番サイズ。コンパクトに始めたい方には、幅60cmの選択肢もあります。【FOGGY】キッチンボード 60cmは、引き出しタイプが¥84,700、ダストタイプが¥69,300です。新築マンションのキッチンに、まず一台という方に合わせやすい構成ですね。

GENEシリーズは「キャビネット」という名前ですが、キッチンで食器や家電を収納する家具として設計されています。【GENE】キャビネット(引き出しタイプ)は¥118,000、開き戸タイプは¥128,000。引き出しの開閉で日々の出し入れを支える、扱いやすい一台です。

Toneシリーズは、幅をしっかり確保したい方向けのキッチンボードです。【Tone】キッチンボード 184cm(ソフトクローズレール)は¥424,160、164cmは¥408,650。引き出しが静かに閉まるソフトクローズレールを備え、開閉の音が気になる集合住宅の暮らしにも寄り添います。食器も家電もたっぷり収めたい、収納量を最優先するご家庭向けの構成でしょう。

BUMPシリーズは、ダイニング側にもキッチン側にも置けるダイニングボードです。【 BUMP 】ダイニングボード 120cmは¥310,310、150cmは¥347,160。間取りに応じて置き場所を選べる柔軟さがあります。

これらのシリーズはいずれも福岡県大川市の自社工場で一貫製造する日本製で、河口家具製作所では自社生産品に3年保証を設定しています。共働きで時間の限られるご夫婦にとって、購入後に不具合があっても自社工場で部材を交換・修理できる体制は、選ぶときの安心材料になるはずです。価格・色展開・納期を見比べたい方は、まず3年保証つきのキッチンボード・カップボード一覧で価格と仕様を確かめるところからどうぞ。【FOGGY】キッチンボード 120cm(¥178,200)はFOGGYキッチンボード120cmの仕様を確認するから、【GENE】キャビネット(¥118,000)はGENEキャビネットの引き出し構成を確認するから、それぞれご覧いただけます。

よくある質問

カップボードと食器棚は何が違いますか?

明確な線引きはなく、重なりの大きい呼び名です。食器棚は食器収納を主目的にした家具を指すことが多く、カップボードは食器に加えて炊飯器や電子レンジなどの家電も収納できる家具を指す傾向があります。ただし販売店によって同じ商品を両方の名前で呼ぶこともあるため、名前より収納したいものと置く場所で選ぶのが実用的でしょう。

キッチンボードとカップボードは同じものですか?

ほぼ同じ意味で使われます。なかでもキッチンボードは、家電収納スペースを備えたタイプを指すことが多い言葉です。河口家具製作所でも一つの商品に「キッチンボード」「カップボード」「食器棚」を併記しており、それだけ三者が近い関係にあることの表れといえます。家電を置きたいかどうかで考えると選びやすくなります。

ダイニングボードとキッチンボードの違いは何ですか?

構造はほぼ同じで、置く場所のニュアンスで呼び分けられます。キッチン側に置けばキッチンボード、ダイニング側に置けばダイニングボードと呼ばれる程度の違いです。河口家具製作所のBUMPシリーズやDORFシリーズは両方の名前を併記しており、どちらの空間にも馴染む設計になっています。

キャビネットと食器棚はどう使い分けますか?

キャビネットは戸棚全般を指す広い言葉で、食器棚やカップボードもキャビネットの一種に含まれます。食器を収めれば食器棚、用途を限定せず収納全般に使えば収納キャビネットと呼ばれるイメージです。河口家具製作所のGENEシリーズやRE.シリーズは「キャビネット」という名前ですが、キッチンで食器や家電を収納する家具として十分に使えます。

家電を多く置くならどのタイプを選べばいいですか?

家電収納スペースとスライド棚を備えたキッチンボードタイプが向いています。炊飯器や電子レンジなど蒸気の出る家電は、引き出して使えるスライド棚があると天板が傷みにくくなります。共働きで時短家電が増えているご家庭ほど、家電の指定席を確保しておくと朝の支度の動線が滑らかになるでしょう。収納量を優先するなら、幅164cmや184cmのToneシリーズも候補になります。

カップボードのサイズはどう決めればいいですか?

置く場所の幅・奥行・高さを測り、両側と上部に数センチの余裕を見て選びます。新築マンションは収納家具のスペースが決まっていることが多いため、採寸を最初に行うのが失敗を防ぐ近道です。扉や引き出しを開けたときの張り出しと、搬入経路の通路幅も忘れずに確認してください。具体的なサイズ別の実例は専用の解説記事にまとめています。

カップボードの設置イメージと採寸ポイント図を解説した図解(カップボード違い)
カップボードの設置イメージと採寸ポイント図を解説した図解(カップボード違い)

国産・日本製のカップボードを選ぶメリットは何ですか?

保証年数・修理対応・部材交換のしやすさで差が出やすい点がメリットです。国内の自社工場で製造するメーカーであれば、部材が工場内にあるため補修パーツの手配が早く、海を渡る輸送費もかかりません。河口家具製作所では自社生産品に3年保証を設定しており、長く使う前提で選ぶ方に向いています。産地や品質基準の詳しい見極め方は専用記事で解説しています。

まとめ|名前の違いより、暮らしに合う一台を

カップボード・キッチンボード・食器棚は、厳密に分かれた別物ではなく、重なり合う呼び名です。違いを整理する鍵は「どこに置くか」「何を収納するか」「作業台を兼ねるか」の3点。そのうえでサイズ・素材・自由度・産地・デザインの5つの判断軸で絞り込んでいけば、ご自宅のキッチンに合う一台が見えてきます。

新築マンションに入居したあとの食卓を想像してみてください。共働きの朝、炊飯器の指定席から湯気が立ち、扉を開ければ昨夜しまった器がきれいに並んでいる。名前の違いに悩んだ時間が嘘のように、暮らしのなかへ家具が溶け込んでいく。そういう一台を、設計から塗装まで職人が手がけているのが河口家具製作所のキッチンボードです。

幅60cmのFOGGYから、収納量たっぷりのTone 184cmまで。3年保証と日本製の安心を添えて、暮らしの規模に合う一台をご用意しています。色展開・サイズ・価格を見比べて選びたい方は、キッチンボード・カップボード一覧であなたのキッチンに合う一台を探してみるところから、検討を始めてみてください。

河口家具製作所について

決済方法