同じ形の椅子が2脚、並んでいます。片方の商品名には【ファブリックタイプ】、もう片方には【PVCタイプ】。値段も同じ、寸法も同じ。そこで手が止まりますね。
ダイニングチェアの張地は、写真を拡大しても決め手が出てきません。座面の色がわずかに違うくらいで、どちらがうちの食卓に向いているのかは書いてないのです。
決まらないのは、迷いが深いからではないでしょう。商品名が示している粒度と、材質欄が示している粒度が、そもそも一致していないからです。「PVCタイプ」の材質欄には「合成皮革(PVC)」と書かれています。「コーデュロイチェア」の材質欄には「コーデュロイファブリック」と書かれています。名前だけを横に並べても、比較になっていないのですね。
河口家具製作所は1959年創業、福岡県大川市の家具メーカーです。この記事では、オンラインショップのダイニングチェア37点の材質欄を1点ずつ開いて確認しました。以下に挙げる素材・寸法・価格・生産国は、すべて商品ページの記載をそのまま使います(2026年8月30日時点)。
実物の材質欄を見ながら読み進めたい方は、河口家具製作所オンラインショップのダイニングチェア一覧を開いておいてください。
先に結論を書きます。比べるのは商品名ではなく材質欄です。そして最初に決めるのは素材ではなく、自分の食卓で何を優先するかのほう。読み終えるころには、37点が数点まで絞れているはずですね。
目次
ダイニングチェアの張地は4種類|商品名ではなく材質欄で分ける
ダイニングチェアの張地とは、座面と背もたれを覆う布や革のことです。材質欄では「座部」「生地」「張地」と、いくつかの言い方で書かれていますね。
売り場の「タイプ」表記は、材質欄と粒度が違う
商品名についている【○○タイプ】という表記は、たしかに張地を指しています。ただ、その言葉が素材の分類名とは限りません。
たとえばコーデュロイ。商品名は【HL-24】コーデュロイチェアですが、材質欄の記載は「生地:コーデュロイファブリック」です。コーデュロイは布の織り方の一種であって、布と別の素材ではないのですね。
PVCも同じです。【CK-02】チェア【PVCタイプ】の材質欄は「座部:合成皮革(PVC)」。【CK-01】チェア【座面PVCタイプ】は「天然木(アッシュ)合成皮革(PVC)」。どちらもPVCという言葉は合成皮革の表記のひとつとして使われています。合皮とPVCが別の素材として並んでいるわけではありません。
革のほうはもっとまぎらわしいところがあります。売り場の一覧には並んでいない一脚ですが、【KELLY】レザーチェアの材質欄は「ボンデッドファイバー/スチール、内部:ウレタンフォーム」。いっぽう【UK】チェアという、名前に革の字が入らない一脚の材質欄には「布:本革レザー」と書かれています。名前に革の字があるかどうかでは判断できないわけですね。
だから見る場所は1か所に決まりますね。材質欄です。
材質欄で分けると、37点はこう分かれる

ダイニングチェアの売り場にある37点を、材質欄の記載だけで数え直しました。
- 布(ファブリック):12点
- コーデュロイ:2点
- 合成皮革(合皮・PVC・PU):7点
- 本革:1点
- ペーパーコード(編んだ座面):12点
- 木・樹脂の座面:4点
合計が38になるのは、【ME回転チェア】の材質欄だけが「座面:スムーステック(ファブリック)/PU(合成皮革)」と2つの素材を併記しているためです。この1点を両方に数えているため、実数は37点になります。
ここで目を引くのは本革の1点でしょう。革の椅子を探しているつもりでも、材質欄に「本革」と書かれているものは、この売り場には1点しかありません。残りの革に見える椅子は、材質欄では合成皮革と記載されています。
探す順番は、この実数で変わってきますね。「革がいい」から入ると選択肢は1点。「拭ける面がいい」から入ると、合成皮革の7点と本革の1点が候補になります。素材名から入るより、条件から入るほうが早いでしょう。
布の12点とコーデュロイの2点も、分けて数えましたが材質欄の上ではどちらも布です。コーデュロイを独立させたのは、探す人がその言葉で探すからにすぎません。
4つ目の分類|張地を張らない座面もある
4つ目の「張地を張らない座面」にあたるのが、ペーパーコードの12点と木・樹脂の4点です。上の6行は、布とコーデュロイを合わせて布が14点、合成皮革が7点、本革が1点、張地を張らない座面が16点という4つに畳めます。このうちペーパーコードの12点は、紙紐を編んだ座面ですね。
編んだ座面の座り心地と扱い方は、ペーパーコードチェアのデメリットは?座り心地と手入れを職人が解説にまとめてあります。ここから先は、布と革の話に絞りますね。
座り心地の違い|通気性・すべり・季節の体感
張地で変わる座り心地とは、体重の受け止め方ではなく、肌や衣服が触れたときの摩擦と、熱や湿気の抜け方のことです。
ダイニングチェアは、ソファほど厚いクッションを持ちません。だから沈み込みの深さではなく、表面で起きることのほうが体感に出てくるでしょう。
布とコーデュロイ|繊維の隙間とすべりにくさ
布は繊維を織ってつくられています。繊維と繊維のあいだには隙間が残るので、熱や湿気はそこを通り抜けていくでしょう。
表面に細かな凹凸があるぶん、衣服との摩擦も生まれます。前かがみになったときに腰が前へ流れにくいのは、この摩擦のおかげかもしれません。食事のあいだ姿勢を保ちやすいのは、意外とこういう部分によるものですね。
コーデュロイは、縦方向に畝(うね)が並ぶ織り方です。指で撫でると、畝に沿った向きと逆らう向きとで手触りが変わります。座ったときに感じるのは、平らな布とは違うこの表情でしょう。
【HL-24】コーデュロイチェアの材質欄には「生地:コーデュロイファブリック/脚:アイアンスチール」とあります。座面までの高さは42cmで、幅48×奥行60×高さ77cm。2脚セットで26,400円、生産国は中国と記載されています。
合成皮革・本革|布とは違う表面の座り心地
合成皮革は、表面が樹脂の膜で覆われた素材です。布のような繊維の隙間を持ちません。
隙間がないということは、空気と湿気の通り道もないということですね。夏の食卓で背中に感じるこもり方は、布とは変わってくるでしょう。逆に冬は、座った瞬間のひんやり感が出やすいかもしれません。
すべりについても、布とは向きが逆になります。表面が平らなぶん、衣服との摩擦は小さくなるほうへ働くでしょう。子どもが椅子の上でもぞもぞ動くタイプなら、この差は毎日の食卓で顔を出すでしょう。
本革はどうかというと、この売り場では1点だけです。【UK】チェア【4色】の材質欄に「布:本革レザー/脚:アイアン」と書かれています。23,100円、W450×D590×H835(SH440)。生産国はマレーシア、企画は日本(河口家具製作所)と記載されています。
座面高も座り心地の一部|売り場は42cmから45.5cmに収まる
張地の話をしているつもりでも、体が最初に受け取るのは高さのほうかもしれません。
売り場の37点のうち、座面の高さが書かれているのは36点でした。並べると42cmから45.5cmのあいだに収まります。ここまで見てきた商品でいうと、【HL-24】コーデュロイチェアが42cm、【Norna white】チェアの2点が43cm、【UK】チェアが44cmですね。
いちばん低い一脚といちばん高い一脚でも、開きは3.5cmです。作り手が違ってもこの帯に集まるのは、合わせる天板の高さがおおむね決まっているからでしょう。同じ天板に置いたとき、この3.5cmは肘の位置に出てきます。張地を決める前に、手持ちのテーブルと合う帯かどうかを見ておきたいところですね。
なお、長い時間くつろぐための椅子になると、効いてくるのは張地ではなく座面の角度と奥行きのほうです。ソファの張地はクッション材とセットで考えるものなので、判断の組み立てそのものが変わってくるでしょう。ソファの選び方|張地とクッション材で決める座り心地と後悔しない一台で、その考え方をまとめています。
手入れの違い|食べこぼしと、毎日の出し入れ
ダイニングチェアの張地の手入れとは、食べこぼしが起きたときにどこまで自分で手当てできるかと、毎日の出し入れでどこがこすれるかの2つです。
商品ページに書かれていること、書かれていないこと
先に、正直にお伝えしておきたいことがあります。
売り場のダイニングチェア37点の商品ページを全部開いて、張地の手入れに関する記載を探しました。結果は0点です。共通のFAQに載っているのは「木製チェアにがたつきがあります」と「木製チェアは傷つきやすいですか?」の2つだけ。がたつきにはフェルトを重ねるか床材に合うものへ張り替えること、傷については天板とぶつからないよう握りこぶし1つぶん空けることが書かれていますね。どちらも脚と木部の話で、張地の話ではありません。
つまり、この売り場の商品ページには、張地の手当ての手順という一次情報が置かれていないのです。
だからこの記事でも、具体的な手当ての方法は書きません。書けるのは、材質欄の記載から何が読み取れるかというところまででしょう。汚れの落とし方は、素材と汚れの種類の組み合わせで変わるものですから、記事の一般論で決められることではないでしょう。
判断がつかないときは、購入前に販売店へ問い合わせておくのが確実ですね。買ってから調べるより、買う前に聞いておくほうが選択肢は広く残ります。
表面が繊維か、膜か|手当ての選択肢が分かれるところ

手順は書けませんが、構造の違いは材質欄から読み取れます。
布は繊維の集まりです。隙間があるということは、こぼしたものがそこへ入り込む余地があるということでしょう。表面で止まるか、内側まで届くかは、こぼしたものと経過時間で変わってきますね。
合成皮革は、表面が樹脂の膜になっています。隙間がないので、こぼれたものはひとまず表面にとどまるでしょう。本革のほうは、表面をどう仕上げているかまでは材質欄に書かれていません。同じように扱えるとは言い切れないところですね。
布と合成皮革の構造の差が、手当てにかけられる時間の差になります。膜のほうは、気づいた時点で表面に残っている可能性が高いでしょう。繊維のほうは、気づくのが遅れるほど内側へ進む可能性がある。だから布を選ぶなら、こぼしたことにすぐ気づける場所に置くかどうかまで含めて考えておきたいところ。
同じ理由で、小さなお子さんがいる時期に布を選ぶことが間違いというわけでもありません。汚れに気づける距離で使うなら、選択肢から外す必要はないでしょう。
なお、テーブルの天板は椅子とはまったく別のケアになります。木部は塗装の種類で扱いが変わるためです。ダイニングテーブルのお手入れ方法|素材別のケアとNGな行動を職人が解説に、塗装別のケアとやってはいけないことをまとめています。この記事では、椅子の張地だけを扱いますね。
ダイニングチェアだけがこすれる場所|座面の前縁と背もたれの上端
ソファには無くて、ダイニングチェアにだけある動作があります。テーブルの下へ出し入れすることです。
1日3回の食事なら、引いて座って、押して収める動作が毎日6回。1年に直すと2,000回を超えます(6回×365日)。このとき当たるのは決まった2か所ですね。
ひとつは座面の前縁です。椅子を引くときに指をかけたり、太ももの裏が乗ったりする場所。もうひとつは背もたれの上端で、椅子を押し込むときに手をかける場所です。
張地の傷みは、面全体に均等に出るものではないでしょう。この2か所から先に表情が変わっていきます。だから店頭やショールームで座り心地を確かめるときは、座面の真ん中だけでなく、前縁と背もたれの上端を手でなぞってみてください。毎日ここに触れることになるのだと分かると、選び方が少し変わるかもしれません。
子どもやペットがいる家庭では、どの張地を選ぶか
汚れる前提で選ぶとは、汚れないことを期待するのではなく、汚れたときに自分で手当てできる範囲で選ぶという考え方です。
汚れない張地を探すより、汚れたあとを想像する
「汚れにくい張地はどれですか」という探し方をすると、たいてい行き詰まります。汚れないものは無いからですね。
置き換えたいのは問いのほうです。汚れることは起きるとして、そのあと自分がどう動けるか。この形にすると、答えは素材ではなく暮らし方の側から出てきます。
食卓に誰が座るのか。目の届く距離か。こぼれた瞬間に気づける食卓なら、繊維の隙間はそれほど大きな問題にならないでしょう。子どもが自分で片づける年齢なら、拭ける面のほうが本人にとっても扱いやすいかもしれません。
ペットが椅子に乗る家では、また別の見方になります。爪が当たるのは面ではなく点。表面が膜になっている素材でも、繊維でできた素材でも、点で受ける力は面で受ける力とは違ってきますね。使い方を思い浮かべながら材質欄を読むと、判断の軸が自分の側に移ってくるでしょう。
同じ椅子で張地だけを選び直せる組み合わせがある
売り場に、便利な組み合わせがひとつあります。
【Norna white】チェアは、木部がアッシュ材、塗装がウレタン塗装(ホワイト仕上げ)。W580×D560×H735で座面高43cm。生産国はベトナム、企画は日本(河口家具製作所)と記載されています。ここまでがまったく同じまま、座部だけが2種類に分かれているのです。
- 【Norna white】チェア【ファブリックタイプ】は材質欄が「座部:ファブリック」で24,530円
- 【Norna white】チェア【PVCタイプ】は材質欄が「座部:合成皮革」で24,530円
価格差は0円です。形も寸法も生産国も同じで、変わるのは座部の記載だけでしょう。張地の違いだけを取り出して比べられる、めずらしい組み合わせですね。
見た目の統一を崩したくないけれど、素材は暮らしに合わせたい。そういうときに使える2脚でしょう。家族の椅子と、汚れやすい席の椅子とで張地を変えても、食卓の見え方は揃ったままになります。
来客用にもう2脚だけ足したい場合は、2脚セットで届く商品もあります。【HL-24】コーデュロイチェア 2脚セット【DGY】は26,400円で2脚。ただし直輸入商品で、お客様ご自身での組み立てが必要と記載されています。届いてすぐ座れるものが必要なら、そこは確認しておきたいかもしれません。
張地を張らない選択肢
拭き取りやすさをいちばんに置くなら、そもそも張地を張らないという道もあります。
この売り場の37点のうち4点は、木や樹脂の座面です。布も革も張っていないので、こすれて表情が変わる場所もありません。座り心地は張った座面とは別物になりますが、選択肢として頭に入れておくと迷いが減るでしょう。
河口家具製作所の張地別ラインナップ
河口家具製作所のダイニングチェアとは、オンラインショップの売り場に並ぶ37点のことです(2026年8月30日時点)。ここまでの分類に沿って、商品ページの記載どおりに並べます。
先にお伝えしておきますね。以下の商品の生産国は、ベトナム・中国・マレーシアと記載されています。国内でつくっている一脚は、この張地の群にはありません。企画を日本(河口家具製作所)が担っていると併記されている商品については、その記載もそのまま添えました。
布とコーデュロイのチェア
- 【Norna white】チェア【ファブリックタイプ】。材質欄は「木部:アッシュ材/塗装:ウレタン塗装(ホワイト仕上げ)/座部:ファブリック」。W580×D560×H735(座面高43cm)。24,530円。生産国・企画はベトナム/日本(河口家具製作所)
- 【HL-24】コーデュロイチェア 2脚セット【DGY】。材質欄は「生地:コーデュロイファブリック/脚:アイアンスチール/カラー:ダークグレー」。幅48×奥行60×高さ77cm(座面までの高さ42cm)、重量5kg。2脚セットで26,400円。生産国は中国。直輸入商品で組み立てが必要です
- 【HL-24】コーデュロイチェア 2脚セット【WH】。カラーがホワイトになるほかは上と同じ記載です。2脚セットで26,400円
合成皮革(PVC)のチェア
- 【Norna white】チェア【PVCタイプ】。材質欄は「木部:アッシュ材/塗装:ウレタン塗装(ホワイト仕上げ)/座部:合成皮革」。W580×D560×H735(座面高43cm)、重量約5kg。24,530円。生産国・企画はベトナム/日本(河口家具製作所)
- 【CK-01】チェア【座面PVCタイプ】。材質欄は「天然木(アッシュ)合成皮革(PVC)/ウレタン塗装」。幅56×奥行54×高さ71cm(座面高さ43cm)、重量5kg、耐荷重80kg。29,800円。生産国はベトナム。組み立て無しの完成品と記載されています。この一脚はチェアの売り場に並んでいて、上の37点の一覧には入っていません
革の名前がついたチェア
- 【UK】チェア【4色】。材質欄は「布:本革レザー/脚:アイアン」。W450×D590×H835(座面高44cm)。23,100円。生産国・企画はマレーシア/日本(河口家具製作所)。olive・camel・ivoly・darkbrown の4色で、いずれも同じ価格です。1脚だけ注文する場合は別途送料2,200円がかかり、2脚以上は送料無料と記載されています。納期はメーカーへ在庫確認後の取り寄せです
- 【KELLY】レザーチェア【グレージュ・キャメル・ブラック】。材質欄は「ボンデッドファイバー/スチール、内部:ウレタンフォーム」。幅46×奥行50.5×高さ83.5cm(座面高さ47.5cm)、重量6kg。22,000円。生産国は中国。3色はすべて色違いの単品で、2脚セットではありません。なおこの一脚は、上の37点の一覧にも、次に挙げるチェアの一覧にも並んでいません。納期はメーカーへ在庫確認後の取り寄せと記載されています。商品ページから直接ご覧ください
張地を横に並べて見比べるなら、河口家具製作所オンラインショップのダイニングチェア一覧から。37点が並んでいます。スツールやリビング用の一脚まで含めて選び直したい場合は、河口家具製作所オンラインショップのチェア一覧に51点が並びます。
張地ではなく座り心地から選び直したくなった方には、座りやすいダイニングチェアのおすすめ5選!プロが教える選び方もが参考になるでしょう。
よくある質問
ダイニングチェアの張地には、どんな種類がありますか
材質欄の記載で分けると、布(ファブリック)・合成皮革・本革・張地を張らない座面の4つになります。河口家具製作所のダイニングチェア37点で数えると、布が12点、コーデュロイが2点、合成皮革が7点、本革が1点でした。残りはペーパーコードが12点、木や樹脂の座面が4点です(2026年8月30日時点)。商品名の【○○タイプ】という表記ではなく、材質欄の記載で分けるのが確実でしょう。
コーデュロイのダイニングチェアは、ふつうのファブリックと何が違いますか
材質欄の上では同じ布です。【HL-24】コーデュロイチェアの記載は「生地:コーデュロイファブリック」で、コーデュロイは布の織り方の一種にあたります。違いは縦方向に畝が並ぶことでしょう。撫でる向きで手触りが変わり、平らな布とは表情が変わってきますね。
PVCと合皮と合成皮革は、別のものですか
商品ページの記載を見るかぎり、別のものとしては使われていません。【CK-02】チェア【PVCタイプ】の材質欄は「座部:合成皮革(PVC)」、【ME回転チェア】は「PU(合成皮革)」と書かれています。PVCもPUも合成皮革の表記のひとつですね。ですから「合皮とPVCのどちらにするか」ではなく、「布と合成皮革と本革のどれにするか」という分け方のほうが判断しやすいでしょう。
ファブリックの椅子は、食べこぼしが心配です。どう考えればいいですか
汚れない椅子を探すより、こぼれたことにすぐ気づける食卓かどうかで考えると決めやすくなります。布は繊維の隙間があるぶん、時間が経つほど内側へ進む可能性があるためです。なお、河口家具製作所のダイニングチェア37点の商品ページには、張地の手入れ方法の記載はありません。判断がつかない場合は、購入前に販売店へお問い合わせください。
同じ椅子で張地だけを選び直すことはできますか
売り場には、それができる組み合わせがあります。【Norna white】チェアは木部・塗装・寸法・生産国が同じまま、座部だけが「ファブリック」と「合成皮革」の2種類に分かれているのです。寸法はどちらもW580×D560×H735で、価格も24,530円で並びます。見た目を揃えたまま、席ごとに張地を変えるという選び方ができますね。
まとめ|比べるのは商品名ではなく材質欄
決める順番を振り返ります。
- 商品名ではなく材質欄を開く。【○○タイプ】という表記と、素材の分類名は粒度が違う
- 材質欄で分ける。布・合成皮革・本革・張地を張らない座面の4つ。コーデュロイは布の一種、PVCは合成皮革の表記のひとつ
- 素材から入らず、条件から入る。拭ける面がほしいのか、季節の体感を優先するのか、見た目を揃えたいのか
- 手当ての手順は商品ページに書かれていない。判断がつかなければ、買う前に販売店へ確かめる
- 迷ったら、同じ本体で座部だけが違う組み合わせを見る。張地の差だけを取り出して比べられます
張地は、椅子のなかで唯一、毎日肌が触れる部分です。木の色や形は目で選べますが、張地だけは触れた記憶のほうが長く残るのかもしれません。
夕方、まだ明るいうちに帰ってきた子どもが、ランドセルを置いて椅子に座る。宿題を広げて、腕を天板に乗せて、椅子の前縁に太ももの裏をあずける。その毎日の30分を受け止めるのが、座面の布や革のほうですね。
名前で選ぶと、その30分は見えてきません。材質欄まで開いてみると、うちの食卓に必要なものが少しずつ形になってくるでしょう。
河口家具製作所について
- 公式サイト:kawaguchikagu.jp
- オンラインショップ:kawaguchikagu-online.com
- バーチャルショールーム:バーチャルショールームを見る
- Instagram:@kawaguchikagu
