ダイニングテーブルは、家族や友人が集まり食事や会話を楽しむ場所です。
しかし、テーブルの高さが合わないと、なんとなく使いづらい、食べにくいなどの違和感が出る場合があります。その違和感を感じるのは、テーブルの高さに原因があるからかもしれません。
この記事では、ダイニングテーブルの高さの選び方を紹介しています。
ソファダイニングやリビングダイニングなど用途別の高さについても触れているため、ダイニングテーブルの高さ選びに悩んでいる方におすすめです。
ダイニングテーブルの高さの基本
ダイニングテーブルの快適さや使いやすさを左右するのが「高さ」です。最適な高さのものを選ばないと、姿勢が悪くなる、または使いづらさを感じることがあります。
以下で、ダイニングテーブルの一般的な高さや、チェアとのバランスについて紹介します。
ダイニングテーブルの標準的な高さ
一般的に、ダイニングテーブルの標準的な高さは70〜72cm程度です。
これは床から天板までの高さであり、日本人の平均身長を基準に設計されています。
そのため、多くの人にとって使いやすい高さといえますが、体格がよい人、小柄な人、子どもなど、世の中にはさまざまな身長の方がいます。
標準的な高さは70〜72cmですが、あくまでも日本人の平均身長をもとにしているため、実際の使いやすさは個人差があることを考慮しましょう。
またダイニングテーブルの最適な高さは、用途によっても変わります。
主に食事をする場所なのか、勉強や仕事もテーブルでするのかによって、ダイニングテーブルの高さを調整する必要があります。
テーブルの高さと座面高のバランスが重要
ダイニングテーブルを快適に使うためには、テーブルの高さとチェアの座面高のバランスが重要です。テーブルとチェアのバランスが悪いと、使い勝手が悪くなります。
一般的に、日本で使用されているチェアの座面高は、40〜43cmです。
もし現在使用しているテーブルやチェアに違和感がある場合、その原因はテーブルとチェアのバランスが悪いからかもしれません。
チェアとテーブルとの距離が開きすぎると、腕を上げる、または伸ばす必要があるため、腕が疲れやすくなります。
反対に、テーブルとの距離が近すぎると、足の出し入れがしにくくなり、立ち上がるのも窮屈に感じる場合があります。
足を伸ばせない状態が続くと、血行が悪くなるため、むくみの原因になりかねません。新しいダイニングテーブルを購入する際は、必ずテーブルの高さとチェアの座面高のバランスを考えましょう。
ダイニングテーブルとチェアの「差尺」
テーブルの高さと座面高のバランスを調べるには、差尺による計算方法が便利です。
差尺とは、チェアの座面の高さとテーブルの天板の高さの差です。テーブルに厚みがある場合は、その厚さも含めた高さで計算します。
たとえば、テーブルの高さが70cm、チェアの座面の高さが40cmの場合の差尺は30cmです。この差尺がちょうどよい高さだと、自然な姿勢で座れて、食事時間や作業時が快適になります。
差尺は、約27〜30cmが理想とされています。この数値の範囲内なら、背筋を伸ばしやすく、テーブルに腕を楽に置ける高さになるでしょう。
ダイニングテーブルの国内外の違い
ダイニングテーブルの高さは、日本メーカーと欧米メーカーで違いがあります。
欧米メーカーのテーブルは、一般的に72〜75cmとやや高めに設計されています。
日本人よりも平均身長が高いこと、さらに家のなかで靴を履く習慣があるためです。欧米ではダイニングテーブルが高くなるため、ダイニングチェアも座面高が43〜45cmと、日本の標準よりも高くなります。
このように、身長によりダイニングテーブルの最適な高さは変わるため、自分や家族の体格に合ったサイズを選ぶようにしましょう。
ダイニングテーブルの高さを決めるポイント
ダイニングテーブルの高さを決める際に、押さえておきたいポイントを紹介します。
使う人の身長や用途、チェアとのバランスなど、考慮すべき点を押さえておきましょう。
チェアの座面高さ
ダイニングテーブルを選ぶ際は、まずチェアの座面の高さに注目しましょう。快適に食事や作業をするには、チェアに座ったときの姿勢がポイントになります。
そのため、テーブルを決めるより先に、チェアを選ぶのがおすすめです。
選ぶときは、靴を脱いで実際に座ってみましょう。足裏が床面にぴったりとついているかを確認してください。
チェアが高すぎると、子どもや小柄な方は足が床に届かなくなります。逆に低すぎる場合は、膝が上がりすぎて窮屈な姿勢になります。
チェアの高さを基準に、テーブルの高さを選ぶと失敗しにくいでしょう。また、成長期の子どもがいる家庭では、座面の高さを調整できるチェアを選ぶのもひとつの方法です。
差尺を計算する
ダイニングテーブルとチェアのバランスを図るためにも、差尺を計算しましょう。
前述したとおりダイニングテーブルとチェアの差尺が27〜30cmが理想とされており、多くの人にとって座り心地がよく、使い勝手のよい組み合わせになります。
しかし、もっと細かく自分や家族の身長に合ったサイズを知りたい場合は、以下の計算式から求められます。
①身長×0.55=座高
②座高÷3=差尺
たとえば、身長160cmの人に最適な差尺は、約29cmになります。この計算式から出た数値に、チェアの座面の高さを足すことで、自分にぴったりなテーブルの高さを求められます。チェアの座面高が40cmであれば、身長160cmの人にとって適切なテーブルの高さは40cm+29cm = 69cmです。
身長差を考慮する
ダイニングテーブルを選ぶ際は、全員が快適に使えるよう、家族の身長差を考慮することが大切です。最適なテーブルとチェアの高さのバランスは、身長ごとに異なります。実際に、差尺も身長に応じて若干の変化があり、以下のように目安が異なります。
身長140cmの場合の差尺は約26cm
身長150cmは約28cm
身長160cmは約29cm
身長170cmは約31cm
身長180cmは約33cm
このように、身長が高くなるほど必要な差尺も大きくなり、それに合わせてテーブルの高さも高くする必要があります。一方で、小柄な方は差尺を小さめに調整する必要があります。
家族全員が快適に使える環境を整えるためには、たとえば身長に合わせてチェアの高さを調節できるタイプを選ぶ、小柄な人が多い家庭では差尺を少し小さく調整するなど工夫しましょう。
チェアとテーブルのバランス
ダイニングテーブルを選ぶ際は、テーブルとチェアの高さのバランスを考えることが大切です。座ったときに窮屈さを感じないか、腕が上がりやすいか、肩や首が疲れないかを重点的に確かめましょう。
また、リビングとダイニングを兼ねるようなコンパクトな空間では、限られたスペースを効率的に使うためにソファーを利用する場合もあります。ソファーの座面の高さは、一般的にダイニングチェアより低めで、奥行きがあります。
そのため、合わせるテーブルの天板の高さが低くても(差尺が多少小さくても)快適に座りやすく、身動きが取りやすいのが特徴です。
実際に座って確認することが大切
使いづらいダイニングテーブルを選ばないためには、実際に座って使い心地を試すことが大切です。チェアに座り、腕や足の動かしやすさを確認しましょう。
また家族で身長差がある場合は、それぞれが座って確認することが大切です。家族全員が使いやすいかどうかをチェックしましょう。
購入前に試せない場合は、自宅のチェアやテーブルで高さを確認してみるのもひとつの方法です。たとえば、厚い本やクッションを使って高さを調節し、感覚をつかんでおくと安心です。
用途別に選ぶダイニングテーブルの最適な高さ
ダイニングテーブルの最適な高さは、用途や使う人によって異なるのが特徴です。以下で、それぞれの用途や人に合わせた選び方を紹介します。
大人を中心に食事・作業する場合
大人を中心に食事や作業をする場合、ダイニングテーブルの高さは70〜72cmが理想的です。一般的なダイニングテーブルは、日本人の平均的な体格に合わせて作られているため、背中や肩に負担をかけないサイズとなっています。ちなみに、チェアの座面の高さは、約40cm前後にするとテーブルに合います。
さらに、70〜72cmのテーブルは市場で最も流通しているサイズです。デザインや素材の選択肢が豊富なため、お家のインテリアに合わせやすいのも魅力です。
子どもが使用する場合には、座面高が調整できるチェアを選ぶと、成長に合わせて使いやすくなります。デスクワーク中心の場合は、やや低めの70cm程度のテーブルを選ぶと肩や腕への負担が少なくなります。
大人と子どもが食事や勉強する場合
大人と子どもが一緒に食事や勉強をする場合は、高さ67cm程度のダイニングテーブルがおすすめです。一般的な70〜72cmのテーブルよりも3〜8cm低いため、身長が低めな子どもも使いやすくなります。
また、高さ67cm前後のテーブルに合わせるチェアは、座面高約40cmが目安です。テーブルとチェアの差尺が27cm前後と小さくなることで、子どもが無理なく使えるようになります。
大人にとっても、低めのテーブルは、鍋や丼ぶりといった高さのある食器を扱いやすくなるため、とくに和食中心の家庭では使い勝手がよいでしょう。加えて、低いテーブルは空間を広く見せる効果があるため、ダイニングをすっきりとした印象にするのにも向いています。
ただし、差尺が小さくなることで、体格の大きい人にとっては脚元が窮屈に感じられる場合もあります。購入する際には実際に座ってみて、家族全員が快適に使えるかどうかを確認しましょう。
リビングテーブルと兼用で使用する場合
リビングテーブルとダイニングテーブルを兼用する場合、高さ63〜65cmのテーブルがおすすめです。ただし、チェアには、一般的なダイニングチェアではなくソファを選びましょう。
通常のダイニングチェアの座面高は、42〜45cmであるためです。天板と座面の高さの差である差尺が20cm前後になってしまうため、快適とされる27〜30cmよりも低くなります。
一般的なダイニングチェアを選んでしまうと、足が窮屈に感じる可能性があります。一方、ソファの座面高は、40cm前後と低めです。一般的にテーブルとソファは少し離れて設置し、奥行きもあるため、自然な姿勢でくつろげるでしょう。
ソファダイニングの場合
ソファダイニングは、リビングとダイニングの空間をつなげられるため、ワンルームや1LDKなどで使用されています。テーブルの高さは60cm前後、ソファの座面高は38cm前後が一般的です。
一般的なダイニングチェアより差尺がやや小さくなるため、子どもにとっても使いやすく、無理なく座れます。また、大人にとっても、リラックスした姿勢で食事や作業ができるため、快適さを重視したい方にぴったりです。限られた空間を有効活用しつつ、家族全員がゆったり過ごせるダイニングを実現できるでしょう。
ヨーロッパ・欧米仕様の場合
ヨーロッパや欧米仕様のダイニングテーブルは、前述のとおり高さが75cm前後と日本の標準70〜72cmよりやや高めに作られています。テーブルに合わせたダイニングチェアの座面高は約45cm前後が主流で、差尺は30〜35cm程度となります。
とくに、身長が170cm以上の方が姿勢よく食事を楽しめるサイズ感です。
一方で、小柄な方は、腕が天板に届きにくくなり、肘や肩に負担がかかる場合があります。テーブルやチェアを選ぶ際は、家族全員の体型に合ったサイズかを確認し、使いやすいものを選びましょう。
家族全員が快適に使えるおすすめのダイニングテーブル
ここでは、家族全員が快適に使用できるおすすめのダイニングテーブルを紹介します。機能性、耐久性、デザインに優れたダイニングテーブルを厳選しているため、ぜひ参考にしてみてください。
10種類の天板から選べるラウンドテーブルMAR(突板脚ver)
「MARラウンドテーブル(突板脚ver)」通常価格169,400円(税込)は、10種類の天板からデザインが選べるラウンドテーブルです。美しい木目の脚部に合う10種類の天板から、部屋のインテリアや家族の好みに合わせて選べます。
天板はすべて彩度が低いカラーを採用しているため、やわらかな色合いの木目との相性も抜群です。ラウンドフォルムの角がないテーブルにより、小さな子どもがいる家庭でも安心してお使いいただけます。
幅は100cm、110cm、120cmの3種類あり、家族の人数やスペースに合わせて選べます。コンパクトながらも機能的なため、家族や友人との会話が弾むでしょう。
天板のメラミンは、傷や汚れに強い素材のため、毎日使いでも長持ちします。円柱の脚部分には、美しい木目が際立つタモ突板を使用し、ナチュラルで温かみのあるデザインが、お部屋の雰囲気をいっそう引き立てます。
【MAR】ラウンドテーブル【突板脚ver】【100cm 110cm 120cm】の詳細は、こちらのページからご覧ください。
10cm単位でセミオーダーが可能なダイニングテーブルCo.
「Co.」通常価格160,600円(税込)~は、10cm単位でセミオーダーが可能なダイニングテーブルです。140cmから240cmまで、10cm単位でサイズが選べるため、お部屋にぴったりのサイズを選べます。
テーブルはコの字型のデザインを採用しており、日常の使い勝手を向上させながら、ダイニング空間に上質な印象をプラスします。脚部のデザインが直線的で邪魔にならないため、足元の空間が広く、座る人がリラックスして過ごせます。
サイズは、幅140〜240cm×奥行90cm×高さ72cmです。10種類のメラミンカラーから選べて、直線的なフォルムとタモ突板の組み合わせが、どんなインテリアにも馴染みます。傷や汚れに強い高耐久なメラミン天板と、自然の温かみが感じられる木目との組み合わせで、スタイリッシュかつ温かみのあるダイニングテーブルです。
【Co.】ダイニングテーブル【140~190cm】の詳細は、こちらのページからご覧ください。
【Co.】ダイニングテーブル【200~240cm】の詳細は、こちらのページからご覧ください。
キズや汚れに強い指紋レスメラミンのテーブルFOGGY
「FOGGY」通常価格117,700円(税込)は、傷や汚れに強い指紋レスのダイニングテーブルです。色味や質感にこだわったモダンなデザインにより、どのようなインテリアにも合います。
天板には高耐久のメラミン素材を使用しているため、日常使いでも傷つきにくく、安心です。アイカ工業のメラミンの中でも最高傑作シリーズ「セルサスプレミアムテクスチャー」を採用しておりますので、指紋が目立たず、汚れても簡単に拭き取れます。
サイズは幅140cm〜200cmまであり、部屋の広さに合わせて選べます。通常奥行は90cm、高さ70.5cm(天板厚み3.5cm)ですが、奥行や高さ、天板の柄は別注としてカスタマイズ可能です。お部屋の雰囲気や使用用途に合わせて、完全オーダーメイドで作れます。(追加料金あり)
国産家具通販の「河口家具製作所オンラインショップ」では、安全性や快適性の高いダイニングテーブルを販売しています。細部にまでこだわったデザイン、丁寧な仕上がりのダイニングテーブルは、当社ホームページからご覧いただけます。
【FOGGY】ダイニングテーブル【140~200cm】の詳細は、こちらのページからご覧ください。
まとめ
これまでにお伝えしたとおり、ダイニングテーブルの一般的な高さは約70〜72cmです。大人が中心に使う場合は70〜75cm、子どもと使う場合は約67cm、リビングダイニングは63〜65cm、ソファダイニングは約60cmがおすすめです。
また、ダイニングテーブルとチェアの差尺が27〜30cmだと快適に使えます。ただし、ソファーの場合は奥行きがあり、ゆったりと座れるため、差尺が小さくても問題はありません。
国産家具通販の「河口家具製作所オンラインショップ」では「長く愛用できる家具」「シンプルで暮らしに寄り添う家具」を取り扱っています。シンプルで温かみのあるデザインのダイニングテーブルは、既存のソファやチェアとの部屋なじみも良好です。