家族や来客との食事をゆったり楽しむには、6人掛けのダイニングテーブルが理想的です。しかし、見た目のデザインだけで選んでしまうと「思ったよりスペースを取る」「椅子を引きにくい」など、後悔することも少なくありません。
快適に使えるダイニングテーブルを選ぶには、幅・奥行・高さといったサイズのバランスが重要です。
本記事では、ダイニングテーブルのサイズの選び方をはじめ、高さの選び方や天板に使われる素材を紹介します。そのほか、6人掛けのダイニングテーブルを選ぶ際のポイントとおすすめの商品もお伝えします。
目次
6人掛けダイニングテーブルのサイズの選び方
ここでは、6人掛けダイニングテーブルを選ぶ際に押さえておきたいポイントを、3つの視点からわかりやすく解説します。
1人に必要なスペースは幅60cm×奥行40cm
ダイニングテーブルで快適に食事をするには、1人あたり最低でも「幅60cm × 奥行40cm」のスペースが必要です。6人掛けのテーブルサイズを検討する際は、この基準をもとに全体のサイズをイメージすると、選びやすくなります。
6人掛けは幅180cm×奥行80cmが最低限のサイズ
6人掛けのダイニングテーブルを選ぶ際は、最低でも「幅180cm × 奥行80cm」のサイズを確保しましょう。 これは、1人あたりに必要なスペース(幅60cm × 奥行40cm)をもとに算出した目安で、長辺に3人ずつ並んでも窮屈にならない幅180cm、向かい合って座れる奥行80cmが必要です。
また、短辺に1人ずつ、長辺に2人ずつ座るレイアウトでも、このサイズであればゆとりを持って着席できます。家族全員が快適に囲めるテーブルを選ぶためにも、このサイズを基準に検討しましょう。
長辺に並んで座るなら幅210cm
ダイニングテーブルの短辺を使わず、6人全員が長辺に並んで座る場合は、最低でも「幅210cm以上」のサイズを選ぶのがおすすめです。
1人あたりに必要な幅は60cmが目安ですが、幅180cmのテーブルに3人ずつ座ると、どうしても窮屈に感じやすくなります。幅210cmであれば、1人あたり約70cmのスペースが確保でき、よりゆったりとした着席が可能です。
家族全員でテーブルを囲む機会が多い家庭では、快適性を重視して余裕のあるサイズを選ぶと、食事時間がより心地よいものになります。
ダイニングテーブルの高さの選び方丨椅子との差尺が大事!
ダイニングテーブルの天板のサイズだけではなく、高さにも着目するのが重要です。ここでは、ダイニングテーブルの高さの選び方について解説します。
差尺とは?
差尺とは、ダイニングテーブルの天板と椅子の座面の高さの差です。ダイニングテーブルの天板に厚さがある場合は、厚みも含めたうえで計算する必要があります。ダイニングテーブルと椅子の差尺は、一般的に27cm〜30cmが理想とされています。
より細かく自分や家族にあった差尺を計算したいときは、身長×0.55で座高を求めて、座高÷3で差尺を計算するのがおすすめです。この差尺に椅子の座面高を加えることで、自分に合ったダイニングテーブルの高さを導き出せます。
一般的なダイニングテーブルの高さは70〜72cm
一般的なダイニングテーブルの高さは「70〜72cm」に設定されています。たとえば、テーブルが70cmで椅子の座面が40cmの場合、差尺は30cmとなり、理想とされる「27〜30cm」の範囲内に収まります。
この差尺の範囲であれば、テーブルに腕を自然に置けて、背筋も伸ばしやすく、快適な姿勢を保ちやすくなります。食事だけでなく、作業や団らんの時間も快適に過ごせるよう、テーブルと椅子の高さバランスはしっかり確認しておきましょう。
椅子の高さを決めてからテーブルの高さを選ぼう
ダイニングテーブルと椅子をセットで選ぶ場合は、先に椅子の高さを決めるのがポイントです。椅子の高さを基準にすれば、座り心地や足裏が床にしっかりつくかどうかを事前に確認でき、自分に合った着座姿勢を確保しやすくなります。
座りやすい椅子を選んだあとに、その椅子に合う差尺(27〜30cm)からテーブルの高さを導き出すことで、快適に使えるダイニングセットを整えやすくなります。一方で、テーブルの高さを先に決めてしまうと、合う椅子が見つからなかったり、足が床につかず姿勢が崩れるなど、使いにくさにつながる恐れがあります。
また、テーブルの高さをオーダーメイドできる場合もあるため、椅子と差尺を基準にした最適なテーブル高さでの購入が可能です。
ダイニングテーブルの天板によく使われる素材
ダイニングテーブルを選ぶ際、サイズや高さだけではなく、デザインやメンテナンス性にも着目する必要があります。天板の素材は、デザインやメンテナンス性を大きく左右する要素です。ここでは、ダイニングテーブルの天板によく使われる素材を5つ紹介します。
無垢材(一枚板)
一枚板の無垢材は、一本の木から接ぎ合わせや加工を行わずに切り出されたものです。木ならではの木目や質感がそのまま残っているため、木材本来の温かみや美しさを家具で取り入れたい方におすすめです。
重厚感がありますが、ほかの木材よりも価格が高い傾向にあります。自然素材で経年劣化により深みが増すものの、定期的にメンテナンスしなくてはいけない点も考慮する必要があります。
集成材
集成材は、複数の木材を貼り合わせてつくられた素材です。無垢材よりも強度が高く、温度や湿度の変化によって収縮したり膨張したりせず安定感があります。無垢材よりもコストを抑えられる点がメリットです。
ただし、接着剤で貼り合わせているため、接着部分が劣化するおそれがあります。木材を無駄なく活用できるものの、無垢材ならではの自然な木目や質感が楽しめず、個性的なインテリアを求めている方は物足りなさを感じる可能性があります。
化粧板・突板
化粧板は基材に樹脂やフィルムを貼りつけたものを指し、突板は天然木を薄く切って基材に貼りつけたものです。いずれも無垢材や集成材よりもコストを抑えられ、木目や色のバリエーションが豊富でおしゃれなデザインに加工しやすいメリットがあります。
しかし、軽量で取り扱いやすいものの、無垢材よりも耐久性は落ちてしまいます。メンテナンスしやすい反面、表面の化粧層が剥がれたり、損傷したときの修理が難しかったりする点も考慮しなくてはいけません。
メラミン樹脂
メラミン樹脂は強度が高くて耐久性があるため、食事や作業など使用頻度が多いダイニングテーブルの天板に最適です。汚れがつきにくいため、食事する場だからこそ清潔感を重視したい方に適しています。デザインのバリエーションが豊富でコストを抑えられるため、デザイン性とコストの両方を重視したい方にもおすすめです。
ただし、加工形状に制限があり、形状がパターン化されているため、ほかのブランドと似たようなデザインになることがあります。また、メラミン樹脂は人工素材であるため、天然木のような自然な風合いを重視する方には不向きでしょう。
ガラス
ガラスは、視覚的な圧迫感を排除し、おしゃれな空間を演出できる素材です。ダイニングテーブルの天板に使われるガラスは、食器や鍋などを置いても重みで割れにくいように強化されているものがほとんどです。
さらに、汚れを簡単に拭き取ることができるため、お手入れがしやすいというメリットもあります。ただし、強い衝撃が加わると破損する可能性があり、小さな子どもやペットがいる家庭では注意が必要です。また、指紋や汚れが目立ちやすいため、こまめにメンテナンスを行い、清潔な状態を保つことが大切です。
自宅にピッタリな6人掛けダイニングテーブルを選ぶ際のポイント
ダイニングテーブルを選ぶとき、商品に着目するのはもちろんですが、購入後の動線や搬入経路なども重要です。ここでは、6人掛けのダイニングテーブルを選ぶ際のポイントを5つの項目に分けて解説します。
天板の形状にこだわる
ダイニングテーブルの天板には、さまざまな形状があります。たとえば、長方形や正方形、円形などがありますが、6人掛けのダイニングテーブルとなると長方形が一般的です。
長方形の天板だと、6人といった複数人でも使いやすく、壁づけしてデッドスペースが少なく済むメリットがあります。ただし、広いスペースを確保する必要があり、対角線にいる人との距離が遠くなる点がデメリットです。
そのほか、伸長タイプや昇降タイプ、収納つきなどもあります。伸長タイプは必要なときにサイズを変えられるため、普段は使用する人数が少なくても、来客時には広げて大人数で使えます。
昇降タイプは、ダイニングテーブルの天板の高さを変えられます。家族みんなで食事するときは通常の高さにして、子どもがお絵描きや勉強などで使うときは低くして使うなど、シーンによって使い分けが可能です。
ダイニングテーブルは場所を取るため、収納場所を確保できない場合には天板の裏に収納がついているものがおすすめです。実際に使うときをイメージしながら、天板の形状やタイプを決めるとよいでしょう。
足の形状や素材にもこだわる
6人掛けのダイニングテーブルの足の形状は、4本足タイプまたは2本足タイプが主流です。安定性や大きな天板のサイズにも対応できるものを選びたい場合は、4本足タイプのダイニングテーブルが適しています。
どの位置でも座りやすいものを選びたい場合は、2本足タイプがおすすめです。足が邪魔にならず天板の下にスペースができるため、ベンチタイプの椅子の出し入れも可能です。
また、ダイニングテーブルの足の素材は、鉄製または木製があります。鉄製の足はスタイリッシュな印象が強く、長期間使っても劣化しにくい点がメリットです。木製の足は、木材の天板との相性がよく、温かみのある雰囲気を演出できます。
ダイニングテーブル周辺のスペースも考慮する
ダイニングテーブル選びでは、周辺のスペースを考慮しなければいけません。以下では、ダイニングテーブルの周辺に必要なスペースについて解説します。
椅子の立ち座りに必要なスペース
椅子の立ち座りに必要なスペースは、ダイニングテーブルから壁まで最低でも60cm確保する必要があります。60cmよりも狭いスペースだと、椅子を十分に引けないため、立ち座りの頻度が多い場合はストレスになりやすいです。
肘置きがある椅子だと、アーム部分を考慮して70cm〜75cmのスペースを確保するのがポイントです。ダイニングテーブルを設置する際、椅子のタイプに合わせて最低でも60cm、余裕があれば75cmほど確保するとよいでしょう。
座っている人の後ろを通るのに必要なスペース
座っている人の後ろを通るのに必要なスペースは、椅子から壁まで最低でも60cm必要です。60cmよりも狭いスペースだと、ものを持ちながら通るには不便で、後ろを通るたびに座っている人に声をかけたり気を配ったりする必要があります。
部屋の大きさや生活動線に合わせた配置場所を考える
ダイニングテーブルの設置場所は、部屋の大きさや生活動線に合わせて決めるのがポイントです。たとえば、食事の配膳から後片付けまでの動線を考えたとき、ダイニングテーブルをキッチンの隣に置くとスムーズに作業できます。
ダイニングテーブルを部屋の中央に置けば、周辺に空間ができゆったり過ごせる空間がつくれます。洗濯物を干すためにダイニングをとおったり掃除機をかけたりするとき、空間にゆとりがあればどの方向からでもスムーズに動線を確保できるでしょう。
設置場所への搬入ルートを確保しておく
6人掛けのダイニングテーブルは、自然とサイズが大きくなるため、設置場所への搬入ルートを確保しなくてはいけません。玄関口や通路の広さなどを確認するだけではなく、マンションやアパートならエレベーターや階段も通るかチェックする必要があります。
搬入ルートに曲がり角があれば、ダイニングテーブルの向きを変えながら運ぶ必要があるため、直線の搬入ルートよりも高さや幅を大きく確保する必要があるでしょう。購入の際に、店舗へ完成品か組立品かの確認をしておきましょう。
おしゃれ&使いやすい!6人掛けダイニングテーブルのおすすめ4選
株式会社河口家具製作所では、さまざまなダイニングテーブルを取り扱っています。ここでは、株式会社河口家具製作所の商品のなかでもおすすめの6人掛けのダイニングテーブルを4つ紹介します。
【FOGGY】優しい風合いのメラミンテーブル
FOGGYは、優しい風合いで温かみのある雰囲気を演出できるダイニングテーブルです。サイズは、幅140cm〜200cm×奥行90cm×高さ70.5cmで、天板の厚みは3.5cmあります。
アイカ工業のメラミンのなかでも、最高傑作のシリーズセルサスプレミアムテクスチャーを採用しています。無垢材では表現が難しい絶妙な色味や質感を再現しており、指紋が目立ちにくい点が特徴です。
足は、色味と質感ともにこだわったグレージュカラーを採用しています。国内工場だからこそ絶妙な色を再現できました。
【FOGGY】優しい風合いのメラミンテーブルの詳細は、こちらのページからご覧ください。
【 ME 】オーク足と無機質な天板の掛け合わせが美しいテーブル
MEは、オークの無垢材でできた脚とメラミンの天板の組み合わせが魅力のダイニングテーブルです。サイズは幅140cm〜200cm×奥行90cm×高さ70.5cmで、天板の厚みは3cmあります。
船底加工により天板が薄めに感じられ、すっきりとシャープな印象が強いです。天板の側面はメラミンの色味に合わせた塗装で仕上げており、細かい部分までこだわっています。
脚はオークの無垢材を使用し、メラミンとの組み合わせで高級感と温かみの両方を演出できます。脚の色は、ブラックとグレージュの2種類への変更ができ、部屋の雰囲気やほかのインテリアとの相性で決めることが可能です。
また、天板の裏面にも同じカラーのメラミンを使用しており、反り止めも入っています。木製の部分は木目や色味に個体差がありますが、木製ならではの特徴が楽しめる商品でもあります。
【 ME 】オーク脚と無機質な天板の掛け合わせが美しいテーブルの詳細は、こちらのページからご覧ください。
【BAUM】木目が映える角丸のテーブル
BAUMは、四隅が丸く加工されたダイニングテーブルです。サイズは幅160cm〜200cm×奥行90cm×高さ71cmで、天板の厚みは3cmあります。
天然木で木目が映えるデザインになっており、タモ材突板を採用しているため、硬くて丈夫で長持ちしやすいです。デザイン性だけではなく、お子さんがいて丈夫さも重視したい方に適しています。
脚は、ブラックアッシュ材を使用しており、耐久性にも優れています。天板の裏面にもブラックのメラミンを使用しているため、全体的に傷やへこみに強く、スタイリッシュな印象が強いです。
【BAUM】木目が映える角丸のテーブルの詳細は、こちらのページからご覧ください。
【KT】木の天板×金属の足がスタイリッシュなカフェ風テーブル
KTは、木製の天板と金属製の脚でスタイリッシュな雰囲気を演出できるダイニングテーブルです。サイズは幅140cm〜240cm×奥行き90cm×高さ70cmで、天板の厚みは4cmと重厚感があります。
天板は無垢材ならではの自然さがあり、部屋の照明によって色味が変わるのが魅力です。昼光色だと落ち着いた印象に、電球色だと木の温かみが際立ちます。
足は、サイレントタイプの木製と、C脚タイプのスチールの2種類に変更が可能です。アジャスターもついているため、床のわずかな歪みにも調整できます。
【KT】木の天板×金属の脚がスタイリッシュなカフェ風テーブルの詳細は、こちらのページからご覧ください。
まとめ
6人掛けのダイニングテーブルは、最低限でも幅180cm×奥行80cmのサイズが必要です。椅子とダイニングテーブルの差尺は70cm〜72cmが理想的で、食事や作業時にスムーズに取り組める環境をつくるのに重要な要素です。
また、ダイニングテーブルは、食事や作業で汚れたり傷ついたりするのを考慮し、メンテナンスの手間も考えなければいけません。さまざまな素材のなかでも、安くて頑丈なメラミン素材がおすすめです。
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